君は涙も嘘も笑い声も、全部抱えて走っていくというのでしょう。 走りつかれたら眠ればいい。転んだ傷は勲章だ。 失うものなんて何一つ無くて、それでも大切なものはたったひとつ、十分でしょう? 選びきれないのなら固めてしまえ。 涙も嘘も笑い声も、全部固めてひとつにしてしまえ。 走り疲れて僕は眠って、 転んだ傷をひとりで舐めて、 落とした涙に唄をうたって、 泣き疲れて君を思って。 同じ空は見れないけれど、仰いだ太陽はいつだって眩しくて。 頭上に広がる青空に、汚れてしまった靴のせいで僕の足音は響かない。 それでも歩いてゆけるのは、 それでも笑っていられるのは、 きっと僕が弱いせいだ。